おばあちゃん

2004年6月6日
今日は亡くなったおばあちゃんの誕生日です。
命日ははっきり覚えていないけれど、誕生日はしっかりと覚えています。おばあちゃんが亡くなってから彼是3年の月日が経ちました。人付き合いが苦手だったおばあちゃん。気遣い屋さんだから誰かと交わうと疲れちゃうんだと思う。優しくて人の気持ちが判かりすぎちゃうから、心が汚れた人に出会うと酷く傷ついちゃうんだと思う。
病院が嫌いだったおばあちゃんは自宅の庭で転び腕を骨折しても、しばらく一人で我慢をして誰にも言うことはなかった。だけどさすがに痛そうな表情が治まらないおばあちゃんをみて叔父が病院に連れていった。高齢のこともあって即入院でした。ずっとずっと元気だったおばあちゃんだけど、さすがに90歳を越してからの骨折は精神面と体力面の両方から負荷が与えられ、数ヶ月後に病床で息を引取りました。
お見舞いに行ったとき、病院嫌いのおばあちゃんが、呼吸器をつけられてベットで横になっている。その姿を見てたまらなくなりました。
「はやくお家に帰してあげたい。」そんな思いで心が張り裂けそうでした。
大好きだったおばあちゃんの混ぜごはんとお味噌汁。「いつもsoraがおいしいおいしいって言って食べてくれるからおばあちゃんすごく嬉しいんだよ」。
「おばあちゃんが急に倒れても慌てて飛んでこないでね。」「大丈夫だよ、おばあちゃんは200歳とか300歳までずっとずっと生きるんだから!」
戦争時代を含め92年間をたくましく生き抜いたおばあちゃん。僕はどんな孫息子でしたか。僕の未来に何が見えていましたか。僕の生き方は間違っていたりはしませんか。人はどれだけ傷ついても大丈夫ですか。それでも人を許すことは大切ですか。今も生きていたらこの僕になんと言ってくれますか。悲しみますか。叱りますか。それとも一緒に泣きますか、それとも笑い飛ばしてくれますか、それとも…。
懐の大きかったおばあちゃんが子供の頃に優しく包んでくれた、優しさに満ちたあの温もりは今も忘れません。 日々、soraは明るい未来に向かって逞しく生きてます。天国からそんなに心配そうな目で見たりしないでね。 Soraは大丈夫だから。だっておばあちゃんの孫なんだから。 お誕生日おめでとう。また、お墓参りに行くからね。

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